みなさん、こんにちは。

名古屋市徳川の建築・設計・不動産会社、(株)NARUSEのタナベです。

前回はキッチンの配置を考えるうえでのポイントを書きました。

今回は「注文住宅の間取り編」の、リビングと居間についてお話をしていきます。

リビングと居間に違いはある?

最近では部屋の呼び方が変わり、台所というよりキッチン、居間というよりもリビングという呼び方が一般的になりました。

「じゃあリビングと居間は一緒なの?」

という疑問が浮かびますが、ほぼ同じと捉えていただいて大丈夫です。

リビングはカタカナ表記からもわかるように外来語であり、アメリカにおいては「来客用の空間と家族団欒の空間を兼ねる場」という意味で用いられています。

一方で日本においては家族団欒の空間を居間とし、来客用の空間を客間と分けていました。

しかし欧風化の影響を受け、来客時に居間を使う住宅が増えてきたことによって、リビングと居間の定義が曖昧になり、同義語として扱われるようになりました。

建築会社が記述する際も洋風だからリビング、和風だから居間と使い分けることがほとんどです。

リビングの間取りを考えていこう

リビングの間取りを考えるとき、

「できるだけ大きい窓にしたい!」「広々とした開放感のあるリビングがいい!」

などの理想をイメージしますよね。

しかし、物事を考える際には、理想だけでなく、現実も見ておく必要があります。

ですので今回は、実際に新居を建ててから後悔してしまった方々の声を参考にして、チェックしなければならないポイントを確認していきましょう!

失敗例1.日当たりが悪いorまぶしい

平面図や3Dパースだけで読み取れない情報として日照があります。

「南向きの家だから安心だな」

と思っている場合でも、周辺に高層マンションがあると、日当たりが悪くなる可能性があります。

また日当たりの良過ぎるリビングの場合、西日が反射しテレビが見えづらかったりすることもあります。

こんな事態にならないよう、実際に現地に赴き、日当たりや周辺の建物との位置関係を把握しておきましょう。

失敗例2.通行人からリビングが丸見えになっている

窓の位置や大きさによって、通行人から部屋の中が丸見えになってしまう可能性があります。

「せっかく日当たりのいい位置にリビングを配置したのに、視線が気になってカーテンを閉めっぱなしにしている…」

なんてことになりかねません。

ですので、道路に面した方向に窓を設置する際は、

  • 視線が気にならないような窓の配置、大きさにする
  • 塀や植栽など、目線を遮ることが出来るものを設置する
  • リビングを2階に配置する

などの対策が必要となります。

また窓が大きすぎると部屋の断熱性能が下がってしまいます。

見栄えだけでなく、快適性も同時に考えていきましょう。

失敗例3.リビングが広すぎるor狭すぎる

リビングは広ければ広いほどいいと思いがちですが、実際に住んでみると

「なんだか落ち着かないな」

と思う方が多いようです。

心安らぐ場のリビングで落ち着けないのは嫌ですよね。

また、家具を置くと部屋が狭く感じることがあります。

リビングは4人家族の場合、最低でも16畳は欲しいと言われているので、それ以上の広さを確保しつつ、使いたい家具の寸法を調べて、リビングの内観をイメージすることが大切です。

編集より、ひとこと。 

以前のコラムでも紹介しましたがリビング階段にするか、ダイニング、リビング、キッチンを分けるか、スタディスペースを作るかという点もポイントになります。

また、コミュニケーションが取りやすい間取りは逆に言うとプライベートな空間が少ない間取りということです。

メリット、デメリットなど、さまざまなバランスを考えつつ、家族が落ち着ける憩いの場を作ることができるといいですね。

小さな建築設計事務所で、じっくり相談に乗ってもらいながら住宅を建てたい方は、NARUSE(052-979-2120)へご連絡ください。

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編集:タナベ