みなさん、こんにちは。
徳川の建築設計会社、(株)NARUSEのミノです。
以前、注文住宅⑦:住宅ローンの段取りと申し込みにて、
”ライフプランと合う金利タイプ、返済方法を選択しましょう”というお話をしました。
今回は、住宅ローンの金利タイプと、返済方法について、詳しく解説していきます。
おさらい:住宅ローンを選ぶときのポイント
以前、注文住宅⑦:住宅ローンの段取りと申し込みでお話しましたが、再度おさらいします。
住宅ローンを選ぶときは、自分たちの希望する借入額と、ライフプランが合っているかどうかで選びましょう。
選ぶにあたって見るべきポイントは以下3つです。
- 金利タイプと金利の比較検討(固定金利 or 変動金利)
- 返済方法の比較検討(元利均等返済 or 元金均等返済)
- 団体信用生命保険の保障内容を比較検討(また別の記事で書きます)
金利とは?金利タイプとは?
金利タイプと、固定金利・変動金利についてお話する前に、そもそも金利とは何か?についてサラッと解説します。
金利とは?
金利とは、借り手から貸し手に支払われる賃借料(=利息)の、賃借された元金に対する割合のことを指します。
金利は何で決まるかと言いますと、金融市場における借り手と貸し手の需要と供給で決まります。
金利タイプとは?
金利には大きく分けて2つのタイプがあります。
それが、固定金利タイプと変動金利タイプです。
さらに、変動金利タイプには2種類あります。
固定金利タイプ:全期間固定金利型
借り入れた当初の金利が、借り入れ期間中ずっと変わらないタイプです。
- メリット:借入後に金利が上昇しても、借入時の金利で返済できる。
- デメリット:借入後に金利が低下しても、借入時の金利で返済しなければならない。
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような方に向いています。
- 収入が平均~やや低めの方
- 金利の見直しタイミングで、金利を確認するのが大変だと思う方。
- 将来的な家族の人数がわからない場合や、ライフプランがはっきりしない方。
- 子どもの教育費などで、支出が続く予定があり、返済額を一定にしたい方。
固定金利タイプ:固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、借り入れ当初に一定期間中の金利が固定されるタイプです。
固定期間は選択可能であり、2年、3年、5年、10年、15年などになります。
- メリット:固定金利適用期間中は、返済額を一定にできる。
- デメリット:借入時に返済額が確定しないため、ライフプランが立てずらい。
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような方に向いています。
- 収入が平均的な方
- 子供の教育費がかかっている間だけ抑えたい方。
- 他のローンと重なっていて、変動金利型には抵抗がある方。
変動金利タイプ:変動金利型
変動金利型は、金融情勢を元に、半年ごとに金利が見直されるタイプです。
一般的には、金利タイプの中で一番低く金利が設定されています。
- メリット:借入後に金利が下がると返済額が減少する。
- デメリット:借入後に金利が急上昇した場合、未払利息※が発生する場合がある。
【未払利息とは】
借入金利が大幅にアップし、毎月の返済額より、毎月の利息が超えてしまった場合、超えた分の利息の支払いは繰り延べられます。
これを未払利息といいます。
未払利息は、通常の返済とは別で支払わない限り、返済終了時まで蓄積され続けます。なお、未払利息に対して、さらに利息が上乗せされることはありません。
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような方に向いています。
- 収入が共働きで多めの方
- 共働きを続ける方
- 借入当初~数年間は余裕があるので繰り上げ返済したい方。
- 配偶者の職場復帰で収入が増える予定がある方。
返済方法とは?
住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と、元金均等返済の2種類があります。
元利均等返済は、一言でいうと、利息と元金を足した時の毎月の返済額が同じものです。
元金均等返済は、元金の返済額が毎月同じものです。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、以下で詳しく解説していきます。
元利均等返済
元利均等返済は、毎月の返済額が変わらないものです。
利息と元金を足した時の毎月の返済額が同じ、ということになりますので、利息の上昇・低下により、元金の残高や返済期間が上下します。
- メリット:返済額が一定で、返済開始時の支払額が少なくできる。
- デメリット:元金均等返済より、総返済額が多くなる。
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような方に向いています。
- 子どもの教育費が現時点で必要で、支出を抑えたい方。
- 返済計画を初めにきっちりと立てておきたい方。
元金均等返済
元金均等返済は、元金の返済額が一定の返済方法です。
元金を返済期間で割り、残高と利息を合わせて毎月の返済額を算出します。
- メリット:元利均等返済に比べて、総返済額を少なくすることができる。
- デメリット:返済開始当初の返済額が大きい。
メリット・デメリットを踏まえると、以下のような方に向いています。
- 返済開始時に金銭的余裕がある方。
- 教育費などの支出が増える可能性があるので、先に返済しておきたい方。
- 住宅の買い替えを予定していて、ローンを残高を減らしたい方。
まとめ:住宅ローンの金利タイプと返済方法
住宅ローンを決めるにあたって、まずは「どこで借りるか?」の金融機関が気になると思いますが、
月々の支払負担や、ライフプランに影響が出てきますので、金利タイプや返済方法もしっかり検討してくださいね。
弊社で新築住宅を建てる場合は、融資のご相談も代表が担当させていただきます。
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編集:ミノ