みなさん、こんにちは。
株式会社NARUSEのWeb担当、ミノです。
以前、注文住宅⑦:住宅ローンの段取りと申し込みにて、住宅ローンを選ぶポイント3つを書きました。
- 金利タイプと金利の比較検討
- 返済方法の比較検討
- 団体信用生命保険の保障内容を比較検討
今回はその中でも、団体信用生命保険について詳しく解説していきます。
金利タイプと返済方法に関しては、住宅ローンの金利タイプと返済方法について解説!をご覧ください。
団体信用生命保険とは?
団体信用生命保険(通称:団信)とは、住宅ローンの返済中に、借りた人が万が一亡くなったり、高度障害状態になった場合、完済される保証制度のことをいいます。
一人で住宅ローンを借りる場合でも、ペアローンで借りる場合も加入します。
銀行から借りる場合は加入必須ですが、フラット35を利用する場合は、加入が任意になります。
団信の種類
団信は、大きく分けて4つの種類があります。
各団信の特徴を見ていきましょう。
1.機構団体信用生命保険(通称:機構団信)
機構団信は、フラット35利用者を対象とした保障制度です。
機構団信加入者が、高度障害状態などになった際、フラット35のローン返済が不要になります。
通常、契約者が2人いる場合(親子リレー返済など)、どちらか一人が加入することができますが、
夫婦の場合は、連帯債務者の場合に限り、2人とも加入することができます。
2.保証協会団体信用生命保険(通称:保証協会団信)
保障協会団信は、個人事業主の方や、法人の代表者を対象とした保障制度です。
保障協会団信加入者が、高度障害状態などの不測の事態が起こった場合、融資の残高を代わりに返済し、
経営されている会社・事業の安定とともに、家族の安心を図ることを目的としたものです。
3.中央労働銀行団体信用生命保険(通称:ろうきん団信)
ろうきん団信は、中央労働銀行が提供している団体信用生命保険です。
中央労働銀行でローンを組んだ方は、強制でろうきん団信に加入します。
4.金融機関の団体信用生命保険
一般の金融機関が、住宅ローンとセットで提供している団体信用生命保険です。
各金融機関でローンを組んだ方は、各機関にて強制で加入となります。
団信の保障内容
団信は、生命保険と似たような保証内容になっており、以下5つです。
1.死亡時・高度障害保障
ローン契約者が、
- 死亡した場合
- 高度障害状態(各団信が定めるもの)
になった際に、残りの住宅ローンが代わりに支払われます。
死亡時・高度障害保障は「一般団信」と呼ばれ、原則加入が義務付けられているものになります。
一般的に、保険料は住宅ローンの金利に含まれており、別途、保険料の支払いが発生することはありません。
2.ガン保障
ローン契約者が、所定のガン(各団信が定めるもの)と診断された際、その時点の住宅ローン残高が支払われます。
↑画像の通り、死亡・高度障害保障(原則加入義務あり)に、プラスしてガン保障を付ける、という内容になっています。
ガン保障は、入院の有無は問わず、ガンに罹患した診断が確定すれば支払われます。
3.三大疾病保障
ローン契約者が、
- 死亡・高度障害状態(各団信が定めるもの)
- 三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)
になった際に、残りの住宅ローンが代わりに支払われます。
↑画像のとおり、死亡・高度障害保障を基本として、ガン保障と、三大疾病保障が付いています。
金融機関にもよりますが、保険料として金利が若干上乗せされていることが多いです。
4.八大疾病特約付団体信用生命保険
ローン契約者が、
- 死亡・高度障害状態(各団信が定めるもの)
- 三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)
- 五大疾病(糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎臓尿)
になった際に、残りの住宅ローンが代わりに支払われます。
オプションとして、特約で保障を用意している場合があります。
(例:リビングニーズ特約保険金、重度がん保険金前払い特約、先進医療給付金etc.)
保険料の支払いは、金利の上乗せ、月額払い、銀行負担など、金融機関によって異なりますので、ローン契約予定の銀行に確認しましょう。
5.全疾病保障
ローン契約者が、
- 死亡した場合
- 全ての病気、けが
による就業不能状態になり、その状態が1年以上続いた場合に、その時点の住宅ローン残高が支払われます。
ただし、就業不能状態になって初めて保険金が下りるので、ガンに罹患しただけでは支給されないことに注意してください。
(ガンに罹患したことで保険金が支給されるのはガン保障になります。)
編集より、ひとこと。
今週は、団体信用生命保険の内容について触れました。
次回は、団体信用生命保険に入らないといけないか?
加入のメリット・デメリットについて話します。
(来週はたぶんブログになると思いますので、再来週に更新しますね。)
編集:ミノ