みなさんこんにちは。
株式会社NARUSEのWeb担当、ミノです。
以前、「ステップ⑨引き渡し日の流れと当日お役立ちアイテム」にて、
”引き渡し前には施主検査というものがあります。(施主検査については、別の記事で詳しく説明します)”
とお話しました。
今回はその施主検査(完成検査とも言います)について、チェックポイントをお話します。
施主(完成)検査とは?
施主=発注者、つまり家を建てるために工事を発注した人が行う検査です。
注文住宅だと、施主=発注者=工事を発注した人=家を買う人が検査しますが、
建売住宅だと、施主=発注者=工事を発注した会社≠家を買う人のため、買主は検査を行いません。(建売住宅であっても未完成の場合は施主検査があります。)
※注文住宅と建売住宅の違いについてはこちらをご覧ください。
施主検査と完成検査の違いは?
施主検査と完成検査の違いは、検査のタイミングにあります。
というのも、施主による検査は、建築工事中と完成後にあるからです。
建築工事中の検査を施主検査、完成後の検査を完成検査と使い分けていますが、
完成後の検査に対しても施主検査と言っている場合があります。
施主(完成)検査のチェックポイント
施主検査で確認できるポイントは無数にあり、施主検査当日のみでは終わる量ではありません。
また、素人がチェックするには難しいものもあります。
よって、施主検査当日は、後から補修してもらえなくなる部分だけに絞ってチェックしてください。
具体的には、キズ・ヒビ・きしみに重点を置いてください。
以下はチェック項目の一例になります。
- ドアが開く方向は合っているか、スムーズに開閉できるか、傷はないか
- フローリングに傷やきしみはないか
- クローゼット・キャビネットに傷はないか
- 水回りの水は流れるか、水漏れしていないか
- ベランダ・屋上の防水加工にヒビや傷はないか
- ポーチタイルにヒビはないか
- 巾木にズレや傷はないか
- 壁の位置がずれていないか、傷はないか
- 窓の位置や大きさは図面通りか
- 基礎の立ち上がりや外壁にひび割れはないか
施主(完成)検査に必要な時間
完成後の場合
完成後の施主(完成)検査に必要な時間は、建物面積が30坪で2時間程度です。
もちろん、プラン内容や、施工ミスの量にもよるので、あくまでも目安になります。
前述したとおり、施主検査当日は、後から補修してもらえなくなる部分だけに絞ってチェックしてください。
(ちなみに)建築途中の場合
建築途中の場合は、建物面積が30坪で1時間~1時間半程度必要です。
先ほどと同様、プラン内容や、施工ミスの量にもよるので、あくまでも目安になります。
基礎コンクリートにヒビがないか、断熱材に隙間が空いていないか(断熱材と外壁の間に隙間がないか)、確認してください。
施主(完成)検査の実施タイミングはいつ?
完成後の場合
完成後の施主(完成)検査のタイミングは、引き渡し日の前になります。
出来れば、引き渡し日の直前に行うのではなく、1週間以上前に行うことをおすすめします。
理由は、補修があった場合、引き渡し日までに補修工事が間に合わない可能性があるからです。
たまに施主(完成)検査を実施していない方も見受けられますが、必ず検査を実施してから引き渡してもらいましょう。
(ちなみに)建築途中の場合
建築途中の施主検査のタイミングは、基礎配筋工事、構造躯体工事(配筋・型枠工事、コンクリート打設)、防水・断熱工事が行われた後です。
ただし、これらすべてのタイミングで、工務店側から施主検査の機会を設けてくれることはないので、こちらから積極的に働きかけましょう。
特に、防水・断熱工事は、施工ミスが起こりやすいため、施主検査の機会を設けてもらいましょう。
大手ハウスメーカーだと、建築途中に「確認会」「説明会」と称して現地確認の案内をしてくれることが多いです。
「施主検査」という言葉を使っていませんが、この確認会は立派な施主検査のため、施工品質や契約通りの施工かを確認しておきましょう。
施主(完成)検査の当日に必要な持ち物一覧
施主検査当日の持ち物一覧は以下になります。
- 筆記用具
- メモ帳
- カメラ or スマホ(具体的な指摘箇所を撮影しておこう)
- 間取り図(発注内容と異なる点があれば記録しよう)
- マスキングテープ(指摘箇所にマークしよう)
- メジャー(サイズが合ってるかどうか確かめよう)
- 懐中電灯(床下や屋根裏をチェックしよう)
- スリッパ
特に、4~8に関しては、建築業者が用意してくれている場合が多いです。
念のために用意しておく、くらいで良いでしょう。
編集:ミノ